What is "the Prisoner" ?


prisoner : 1.囚人,捕虜,とりこ 2.自由を奪われた人(物) [COLLEGE CROWN(三省堂)]

 プリズナーNo.6は1967年からイギリスで放映されたTVシリーズで,日本でも何度か放送されている.
 主人公は外務省に勤めていた男.彼はある日辞表を提出し外務省を辞職する.そして自分の家に戻るのだがそこで何者かにガスで眠らされ,気がついてみるとそこは見知らぬ「村」だった.「村」での彼の生活はまさに囚人である.名前のかわりにナンバーで呼ばれ,常に監視されている.何度も「村」から逃げだそうとするのだが,そのたびに失敗.そして「村」の支配者 No.2 から情報を吐くように要求され続けるのである.
 プリズナーNo.6はとにかく謎だらけのストーリーである.基本的なストーリーとしては,毎回No.2が様々な手段でNo.6に情報を吐かせようとし,No.6がそれを何とか切り抜ける.そしてN0.6は何とか「村」から脱出しようとするのだが,No.2 の策略により失敗する,と言う物であるのだが,まず,主人公についてほとんど語られない.わかっているのは,彼が元外務省の人間であること,彼が外務省を辞職したとき何らかの極秘情報を握っていたこと,そのために「村」につれてこられたこと,「村」ではNo.6と呼ばれていること,(ちなみに,このナンバーは階級のようになっているらしく,ナンバーが小さいほど権力があるらしい)ただそれだけである.彼が握っていた情報についてや彼の本名さえもまったく明らかにされない.
 「村」についてわかっているのは,そこには世界中からある情報を持った人達が集められていること,その「村」は,謎の組織によって運営されていて,住民たちは全員ナンバーで呼び合っていること,そしてけっして出ることができないことだけである.「村」のある場所については,はっきりとはわからない.
 そして「プリズナーNo.6」の最大の謎はその毎回のストーリーにある.とにかく難解なシーンが多い.はっきり言ってほとんど理解不能のシーンもある.とくに最終回などは,これを理解できる人はいるのか?と思うぐらい難解である.
 このように書くと「そんな番組どこがおもしろいの?」と言う人が多いと思うが,とにかく機会があれば一度見てほしい.すごくのどかな風景や,奇妙な建物,それに個性的なファッションの人々とは対照的に徹底的に管理され,プライバシーなど無いに等しく,二度と出ていくことができない「村」,そしてそんな「村」と組織に反抗し自らの尊厳と自由を叫び続ける主人公.なにより30年前に作られた番組だとは思えないほどおもしろく,ぜったいにファンになるはずだから.

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